今日は統一地方選の投票日です。
政治家は多かれ少なかれ、利権者の代表です。
そして、その調整役になるわけです。

具体例として、「子育て支援費用を増額してほしい」という要望があったとします。
そこで、限られた税収で実現するためには、支出を削減する必要があります。
これは家計と同じですよね。
そして、削減する費用として、年金支給額が選ばれたとします。

つまり、「年金支給額を減額して、子育て支援費用を増額する」
という政策になるわけです。

この政策では、子育て世代が利益を享受しますが、年金生活世代では不利益になります。
この政策の一本調子では、年金生活世代には納得できません。
そこで、「年金生活者の医療費負担を下げるので、年金支給額の減額に賛成してください」
というような形で政策の実現を目指す必要があるわけです。

さて、ここで問題なのは、若年層の投票です。
自分たちの利益を代弁してくれる人を探して、投票を行わないと
いつまでたっても、自分たちの代弁者は政策論争の場に出ていけません。
上の具体例で言えば、「子育て支援を増額してほしい」という主張が
届かないわけです。

届かないから、投票へ行かない、投票へ行かないから届かない・・・。

見事な無限ループになります。

具体例の様に、世代間で利益相反の政策を実現する必要も出てきていると思います。
若年層が投票へ行き、自分たちの利益を代弁してくれる人へ投票することで、その人を政策論争の
場へ送ることになります。
そのためにも投票という行動が必要なのです。
めんどくさがらずに、投票へ行って欲しいと切に願っています。