いわゆる自動ブレーキの整備についての認証制度が、4月から始まります。
猶予期間が4年間ありますが、その間に環境を整えて認証を受ける必要が出てきております。
お客様にとって関係ないと思われるかもしれませんが、簡単に言えば自動ブレーキのための装置、いわゆるレーダーセンサーや、赤外線センサー、ステレオカメラやそれに付随する部分を脱着した場合、エーミングという作業が必要になるのです。
このエーミングなどの自動ブレーキ関連の調整作業のことを特定整備と呼びます。
具体的に言えば、フロントバンパーを交換したとか、フロントガラスを交換したといった作業を行った場合、特定整備が必要になるのです。
特にフロントバンパーについては、今までもかなりの頻度で発生しておりました。
今までの車は、自動ブレーキなどというものは装備されておりませんでしたが、徐々にその割合は増えてきております。
また、65歳以上の方には補助金も支給されるということで、ますますその台数が増えてくることが予測されます。
バンパーを駐車場の輪留めや、路肩の縁石で引っ掛けると、バンパーの取付角度が変化します。
その場合、センサーの取付角度が変わるので、当然、自動ブレーキが動作するための条件にも影響を受けるのです。
車検や12ヶ月点検において、そのような車に対して、特定整備を実施する事で安全な自動車であることを確認する必要があると考えます。
しかし、この特定整備は、特定認証を国から認可された整備工場だけ行うことができるのです。
その仕組が4月から始まります。
みなさんも、お車の点検、車検を受ける場合、そのお店に「特定認証は対応されていますか?」と聞いてみてください。
そうする事で、安全な車を点検できるお店かどうか、見分けることができます。
12ヶ月点検、車検で大切なお金を使うのですから、確かな整備技術があるお店で受けた方が良いのではないでしょうか?